この記事で分かること
- 転職で年収が下がるよくある落とし穴
- 転職活動で失敗しないための情報収集術
- 年収ダウンを防ぐための給与・福利厚生チェックリスト
- 転職エージェントを賢く活用する方法
こんにちは。Haruhioです。
転職は人生の大きな転機。
キャリアアップや収入アップのチャンスである一方、「転職したら年収が下がった…」なんて後悔は絶対に避けたいですよね。
特に、結婚、出産、マイホーム購入など、20代~30代の頃はライフイベントが控えているため、収入が減ることは死活問題です。
さまざまな理由から転職を考えているあなたも、きっと年収ダウンのリスクに敏感になっているのではないでしょうか?
実際、厚生労働省の調査によると、転職後に約3割もの人が給与減を経験しているという現実があります。
転職活動は希望を持つと同時に、現実をしっかりと見据える冷静さも必要です。
この記事では、転職で年収ダウンをしてしまう原因と対策を、元転職エージェントの筆者が徹底解説します。
なぜ、転職で年収が下がってしまうのか?
転職による年収ダウン。そこには、いくつかの典型的なパターンが存在します。
意外と見落としがち?福利厚生の落とし穴
転職活動では、どうしても「月給」や「年収」といった数字に目が行きがちです。
しかし、企業によって福利厚生の内容は大きく異なります。
- 家賃補助: 前職では当たり前のように支給されていた家賃補助が、転職先ではなく、自己負担額が大幅に増えるケース。
- 家族手当・住宅手当:結婚や出産を機に転職する場合、家族手当や住宅手当の有無や金額の違いが、家計に大きな影響を与える可能性も。
- 通勤手当: 通勤距離や交通手段によって、通勤手当の金額は大きく変わります。転職によって通勤コストが増加するケースも。
- 社員割引制度: 飲食店やレジャー施設など、自社や関連会社のサービスを割引価格で利用できる制度。普段から利用頻度が高い場合は特に注意。
- 退職金制度: 退職金制度の有無や積立方式によって、将来受け取れる金額が大きく異なります。
労働時間の変化は収入ダウンに直結!
求人票に記載されている給与額はあくまでも目安。
残業時間や休日出勤の有無によって、実際に受け取る金額が変わってきます。
- サービス残業: 求人票では残業時間少なめと記載されていたのに、実際にはサービス残業が常態化している…なんてことも。
- 残業代未払い: 法律違反ですが、悪質な企業では残業代が未払いというケースも。
- 休日出勤: 休日出勤が多い業界や職種の場合、プライベートを犠牲にして働くことになり、収入アップどころか体力的にも精神的にも疲弊してしまう可能性も。
業界・企業規模による給与水準の違い
同じ職種・経験者採用であっても、業界や企業規模によって給与水準は大きく異なります。
- 成長市場と成熟市場: 一般的に、成長市場は高い給与水準が期待できますが、競争も激しく、常にスキルアップが求められます。一方、成熟市場は給与水準は高くないものの、安定した収入を得られる傾向があります。
- 大企業とベンチャー企業: 大企業は給与水準や福利厚生が充実している傾向がありますが、昇進スピードが遅く、年功序列の風土が残っている場合も。ベンチャー企業は、実力次第で高収入や責任あるポジションを掴めるチャンスがありますが、業績によって収入が不安定になる可能性も。
転職活動の焦りが判断ミスを招く!
「早く転職したい!」という焦りが、年収ダウンのリスクを見落とす原因に。
- 条件面の妥協: 焦って転職先を決めようとして、給与や待遇面で妥協してしまう。
- 情報収集不足: 企業や業界の情報を十分に調べずに、転職を決めてしまう。
- エージェントとのミスマッチ: 自分に合わない転職エージェントに相談してしまい、希望に沿わない求人を紹介される。
体験談:年収ダウン…給与明細からは見えない落とし穴
転職で年収ダウンを経験した人の声は、決して他人事ではありません。
私自身も当時は「早く転職先を決めたい!」と前のめりな転職活動を行ってしまい、情報収集不足が原因で年収ダウンを経験したことがあります。
- 家賃補助なし: 前職では自己負担1万円で社宅が借りられたが、転職先ではなくなり、家賃負担が大幅に増加。
- 通勤手段の変更: 電車通勤から自家用車に。購入費と維持費で実質マイナス。
- 従業員優待制度の有無: スーパーでの買い物に優待制度があったのですが、転職先では該当する制度はなし。毎月の食費が増える結果に。
結果的に、給与明細上の額面は微増に留まり、逆に支出が増えることでマイナスになりました。
安易に転職を決めてしまったことを後悔しました。
転職で年収ダウンを防ぐためのチェックリスト
転職で年収ダウンを防ぎ、納得のいく転職を実現するためには、事前の情報収集が重要です。
<給与・待遇面>
- □ 基本給
- □ 賞与(回数・支給月・計算方法)
- □ 昇給(有無・時期・査定基準)
- □ 残業代(支給有無・計算方法・みなし残業の有無)
- □ 交通費(支給範囲・上限額)
- □ 住宅手当(支給条件・金額)
- □ 家族手当(支給条件・金額)
- □ その他の手当(役職手当、資格手当など)
- □ 退職金制度(有無・支給条件・計算方法)
- □ 福利厚生(社会保険、健康診断、社員割引、住宅補助、資格取得支援など)
<仕事内容・勤務条件>
- □ 仕事内容(具体的な業務内容、担当範囲、役割)
- □ 勤務時間(始業・終業時間、休憩時間、フレックスタイム制の有無)
- □ 休日・休暇(年間休日数、週休二日制の有無、有給休暇、夏季休暇、年末年始休暇など)
- □ 勤務地(転勤の有無、転勤先、希望勤務地の考慮)
<企業情報>
- □ 企業規模(従業員数、売上高、資本金など)
- □ 事業内容(主要事業、将来性、競合企業)
- □ 企業文化(社風、価値観、社員の年齢層、男女比率)
- □ 経営状況(安定性、成長性)
これらの項目を参考に、企業のホームページや転職サイト、転職エージェントの情報などを参考に、徹底的に情報収集を行いましょう。
実際に転職した後で、実質の収入が下がってしまったと気付いてももう遅いです。
後悔しないために、転職を成功したと言えるために、ここはしっかり時間をかけることを強くおすすめします。
転職エージェントをうまくつかおう
内定前に給与の確認を徹底するとはいえ、企業側には直接聞きにくいことも。
そんなときは転職エージェントを利用していれば、いくらか聞きやすくなります。
面接の最終段階までに給与や福利厚生について確認・交渉し、賞与や諸手当も含めて確認しておくことが重要です。
内定後は交渉が難しくなるため、早めの段階で確実に話を詰めておきましょう。
ただしエージェントも転職希望者を内定にもっていくため、強引に押してくることもあります。
内情として、エージェントも採用者を企業に内定させることで実績を上げ、人材会社に報酬が支払われる仕組みになっているので、ビジネスとして成り立ちます。
エージェントとうまくつきあい、自分の意思と主張を持って臨みましょう、大切なことです。
転職エージェントとうまく付き合うコツは、こちらの記事もおすすめです。
まとめ:転職活動は情報戦!後悔しないための準備を
転職活動は、あなたの人生を大きく左右する重要なイベントです。
「給料が低い」「今の仕事に不満がある」といったネガティブな理由だけで転職を焦ってしまうと、年収ダウンや転職後のミスマッチに繋がる可能性も。
転職で年収ダウンを防ぎ、あなたにとって本当にと望む未来を実現するために、事前の準備をしっかりと行いましょう。
それでは。
社畜に幸あれ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
またお会いしましょう。
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